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2010年 03月 15日

美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)

 第三章 出会い (信州の人)

 今回の旅の最初の計画では、義弟の家に一泊して、実家の墓参りをしたら、来た道を帰るつもりだった。

格言!「計画は変更するためにある」…・そんなのあるかぁー!!。

義弟の家に一泊の、布団の中で考えた。
「・…せっかくここまできたのに、このままお墓参りしただけで帰ったのではもったいない。
そうだ、信州を回って帰ろう!」。
初期の計画は一瞬にして変更されたのだった。

すると新しい夢が湧いてきた。
そうだ、ブログの友達が佐久市にいる。以前から一度行って見たいと思っていた。
最初の計画に入っていなかったので、町名までは覚えているが、番地までは覚えていない。
でも行ってみよう。
決断は早い。
上信越自動車道・松井田妙義インターで義弟と別れ信州に向かった。


 ☆ 最初の女性

 佐久インターの2~3km手前に佐久平パーキングエリアがある。そこで、そのブロ友の家を探すための情報を得たいと立ち寄った。
佐久平近くの高速道路をまたぐ大きな橋
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_17551623.jpg


道路もすいていたが、PAもすいていた。
蕎麦屋があったので入ってみた。変な時間だったので客はいなかった。

「こんな時間に来たけど、お蕎麦食わしてくれる?」というと、
「大丈夫です。どうぞ」と店の奥のほうの薄暗いところで客を待っていた店員さんがにこやかに受け入れてくれた。
そうだ、まずこの人に聞いてみよう。
「ねぇ、あなたこの近くの人?」
「はい、そうです」
「横根って所知ってる?」
「はい、このあたりも横根ですけど…」
「横根で、プルーンを栽培している農家で、くるみさわさんてお宅わかる?」
彼女はニコニコしながら「このあたりにはくるみさわさんは沢山ありますし、プルーンの産地ですから、プルーンを栽培している農家さんも沢山あります。番地かなんかわかりますか?」
「その番地がわからないんだよ」
こんなやり取りを聞いていた、赤いジャンバーの男性が、話に加わってきた。
電話帳で探してくれると言うのでお願いした。

この女性が、まず素敵な女性第1号だが、詳しく書いていると、今日中にプルーン娘にたどり着けなくなりそうなので、省略するが。美人で、笑顔が素敵で、気さくで、「非の打ち所がない」とはこのことか・・・・褒めすぎかな・・・。
写真を一枚・・といったが写真はイヤだって・・。

話を進めます。結局赤ジャンパーの総支配人さんも「くるみさわ農園」のある場所はわからなかった。

メニューに「くるみそば」と言うのがあった。くるみさわさんを探していたので、関係ないがそれを注文した。

そばつゆが、ごまだれ風になっていて、胡桃の風味がする。
でも見たところは普通のざるそばと同じなので、写真は撮らなかった。

先を急ぐ。

ナビに「佐久市横根」と入力して横根に着いたが、横根は農村地区で広い。
地区の中を三度ほどまわって見たが、雲をつかむような探し物で見つかるわけもない。
昔彼女が自身のブログにUPした、こんな風景を思い出しながら・・・。
鉄塔のある風景(鉄塔はあったが、彼女の家とは大分離れていた)
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_189782.jpg

道路端のプルーンハウス(この道を走ったが気がつかなかった)
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_1895298.jpg


探しても解らない。仕方ないから諦めようとしたとき、村の中の狭い道で、向こうから紅葉マークの軽トラが来て私の通過を待ってくれていた。
私は車を降りて、その車の人に尋ねた。

私の知りうる限りの「くるみさわ農園」に関する情報、家族構成、桃とプルーンと、稲作も、もちろん彼女の名前も、全部伝えた。

するとおじいさんは頭の中で一軒ずつ検索しているようだ、「ここからこっちにはそういう条件のうちはない、こっち側だと…・あぁっ、あのうちだろう」と言う。道を教えてくれた。
このおじさんの知識は「Googleの地図検索」よりも正確だった

言われたとおり行ってみた。さっき通った道だった。
その家に行ったが、留守だった。「やっぱりだめか」諦めかけたとき、下校途中の小学生の女の子が私に挨拶をした。
その子達に聞いてみた。
「ねぇ、このうちの人どこへ行ったかわかる?」
「知らないけど、オレだったら、近所の家に行って聞いてみるよ」との答えだった。
「そうか、それじゃ、この家で聞いてみよう」といって彼女達と別れた。


 ☆ 第二の女性

道路を挟んだお向かいのお宅のチャイムを押した。しばらくすると中のほうで何か早口で話す声が聞こえた。

玄関の外で、事情を話すと、戸をあけてくれた。早口の女性は、色白の綺麗な女性だった。

(そのとき今日は綺麗な女性に縁があるなと一瞬思った)

「SKさんのお宅を探してきたんですけど、お留守のようで・・・」
「SKサンノ家ハコノ家ダヨ。ワタシ仲良シノトモダチダヨ」と早口で言いながらそのお宅の裏のほうまで行って、声を掛けてみてくれた。やはり留守のようだ。
「SKサン、畑ニイルヨ。ワタシ畑シッテルカラ、ツレテッテアゲルヨ」
早口だが、たどたどしい感じもする。
思い切って聞いてみた。
「あなた、中国の人?」
「ウン、ワタシ中国人デス」
「ココデチョットマッテテ」
といって、家の中に入っていった。そして小さな子どもを助手席に乗せて運転して出てきた。

「ワタシニツイテキテ」と言う。
広い道は、さっき通った道だ。
そして、さっき見たプルーンのハウスのところで、彼女は
「ココガソウダヨ、アソコニイルヨ。ソレジャァネ~」
といって車を走らせて行ってしまった。

なんと綺麗な、そして親切な人だろう。お友達になりたい気分だった。
「今日のオレはついてる」心からそう思った。

畑の隅に車を入れて、近くで剪定した桃の枝を片付けていた、母親らしいおばあさんのところにいって、自己紹介して挨拶をした。

娘さんはさんは、今日はどこに?・・・。

「あそこで剪定してるよ」


 ☆ 本命の女性

見ると植木屋さんがよく使う、三本足の脚立に乗って桃の枝の剪定をしていたのが彼女だった。

剪定が終わった桃の木
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_208724.jpg

実るころにビニールの屋根を掛けるプルーンの木
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_209122.jpg


突然ですがここで話は変わるが、今から数十年も前に流行した「コマキスト」と言う言葉ご存知ですか。

吉永小百合ファンの「サユリスト」に対して、栗原小巻ファンを「コマキスト」と言った。
当時私はどちらも好きだった。

話を戻して、この彼女SKさんが脚立から降りてきて、マスクをはずしたら、その当時の栗原小巻を思い出すような、美人!。

あまりのサプライズに驚いた様子だった彼女。そして初対面を感じさせない気さくな性格。

 〇 人と逢う 初対面なる その女性(ひと)は
        栗原小巻を 髣髴とさせ       よし
 

「あぁ~、オレはなんてついてるんだろう。又こんな美女と・・・」。

話は弾んで、時計を見たら・・・この時間ではもう静岡まで帰れない、そこで彼女の教えてくれた小諸市郊外の山の上の温泉宿まで車を走らせたが・・・・・。
「私どもでは、お一人様はおことわりしておりますので・・・」つれない返事だ。
仕方なく、小諸駅前のホテルにチェックイン・・・・。

きょうの「ラッキー三重奏」を考えたら、今夜の宿なんかどうでもいい。

ホテルで地図を広げて、明日のコースを見ると、滝がいくつかある。
明日は、雪の中の滝、ツララの滝を紹介します。

長々と書きました。お読みいただいた皆様有難うございました。

ゆうぐれの浅間山の頂上付近
美女三重奏 (ふるさとと雪を堪能の旅のうち)_e0033229_19554830.jpg


あぁ~、いい日だった。ぐっすりZ Z Z Z Z寝よう。

お断り、この女性SKさんは13日にコメントをお寄せくださった0141purunさんです。
くるみさわ農園の名称はご自分のブログで公表しておられるので、そのまま載せましたが、ご本人のお名前はイニシャルにしました。
by yo-shi2005 | 2010-03-15 21:26 | その他いろいろ | Trackback | Comments(14)
Commented by ナチュラルライフ123 at 2010-03-15 21:43 x
こんばんわ~
よしさんすごいですね。
どうなるんだろうと、ワクワクしながら読ませて
いただきました。
美人の多い街なんですね~
皆さん親切な方ばかりで日本は良いところですよね~

お宿も見つかり無理をせずに静岡に帰ってこれて
よかったです。
Commented by fct_k10d at 2010-03-16 00:44
なんだか連載小説でも読んでるような気分になってきましたwww
Commented by ごますりちゃん at 2010-03-16 20:49 x
良く、番地の分からない目的地まで無事にたどり着けましたね!!
私には奇跡的にさえ感じました。
美人で心やさしい三人の女性との出会いも良かったですね。
Commented by timata-sn at 2010-03-16 21:08
yo-shi2005さん こんばんは
今日も良いお天気でしたが、風が強かったですよ。

連絡を取って居て行かれたのかと思って居たら、そうではなかったのですね。
番地が解らないのに良く見つかりましたね。
皆さん親切な方に恵まれて目的の女性の会うことが出来て良かったですね。
大きな都市ではこの様なことで見つかる訳もないでしょうが、行かれた所が良かったと思いますよ。
私の田舎でも私の世代までなら、かなり離れた場所でも解り教えてくれますよ。
これが田舎の良い所だと思いますよ。
こんな事を言ったら、行かれた所が田舎と言って居る様で申し訳有りません。
ともあれ急に思いつかれた女性に会われて、目的達成されて良かったですね!!
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 21:18
ナチュラルライフ123 さま
コメント有難うございます。
本人も知らない私の中に、この人に逢いたいという執念みたいなものがあったのでしょうね。何とかなったのが不思議なくらいです。彼女とは2007年ころは頻繁にコメントの交換をしましたが、このところチョット疎遠になっていました。でもあえて嬉しかったです。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 21:20
fct_k10d さま
コメント有難うございます。
作文が下手なもんで、やたら文章が長くなってしまって呼んで下さる人には申し訳ない気がします。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 21:23
元気ばば さま
コメント有難うございます。
作文が下手なもので、長くなってしまって、「こんなんじゃ小学校のときに、もっと一生懸命作文の勉強やっとけばよかった・・・なんて思います。13日の分は今日書きます。今度はもっと短いです。滝ですから。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 21:26
ごますりちゃん さま
コメント有難うございます。
途中で何度か諦めかけたのですが、そのたびに助け舟が現れてくれて、本人も気がつかないような執念があったのでしょうね。
お逢いした女性は三人とも素敵な人でした。
このお宅と私の実家は直線距離で30kmくらいしか離れていません。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 21:33
timata-sn さま
コメント有難うございます。
途中で計画変更から、行くことになったので、地名も偶然覚えていただけで、あとは、自分でもわからない、この人に逢いたいという執念のようなものが自分の中にあったのでしょうね。それに、紅葉マークのおじいさんも含めて、出会った皆さんの親切のお陰です。場所は、写真で解るようにはっきり言って田舎です。だからよかったのです。また行きたいです。
Commented by miyakeoriibu at 2010-03-16 21:47
急に思いついていかれるところはyo-shiさんらしいです。
昔から<念願は必ず叶う>といいますが、そうだなと思いました。
みんな親切な方ばかりでよかったですね。
きっと yo-shiさんがみなさんから信頼されるような方なんでしょうね。
Commented by のこのこ at 2010-03-16 23:01 x
よしさんの思いが通じたんですね。
美しい3人の女性との出会い、引き込まれて読んできました。
素晴らしい旅になりましたね。
「ああ~いい日だった!」
お元気なよしさんに乾杯です。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 23:19
miyakeoriibu さま
コメント有難うございます。
私の人生そのものが「行き当たりばったり」なのかも知れませんね。でも今回は良い人たちにめぐり合って幸運にも念願が叶いました。出会った皆様に感謝です。
それに長い文章をお読み下さって有難うございました。
Commented by yo-shi2005 at 2010-03-16 23:23
のこのこさま
コメント有難うございます。
もっと詳しく書きたかったのですが、文章が下手でついつい長くなってしまって、お読みくださる方に迷惑かなと思いながら書きました。今考えてもいい旅でした。癖になりそうです。
今滝を投稿しました。もうひとつはツララのある滝です。よろしかったらそれは明日投稿しますのでどうぞ。
Commented by 0141purun at 2010-03-20 01:03
コメントするのが恥ずかしいくらいホメテいただいて(汗)
美女だとばれないように顔面を覆っているわけではありません(笑)寒さ対策です。
これからは日焼け対策で、真夏でもすべて覆っています!
それにしても、こんなに滝があったとは知りませんでした。。。
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