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2012年 03月 13日

木瓜と義母の思い出

これは2007年3月20日のブログの記事を内容は変えずに、読みやすく書き直したものです。

仕事で出たついでに、園芸店に立ち寄った。
かわいい一輪の花をつけた木瓜(ぼけ) が目に入った。

 一輪咲いた八重咲きの花があまりにかわいかったでつい手を出してしまった。

園芸店の店主と話しながら、姑のことを思い出した。
姑(妻の母)は高齢で認知症のため、とても私一人では介護は無理だと思い、施設でお世話になっている。


木瓜を買い なぜか姑 思い出し
         たずねてみれば 今日は快調         よし


たまには、姑のことを思い出すのはよいとしても、そのきっかけがあまりに不謹慎だと思い、罪滅ぼしの気持ちで施設を訪ねてみた。

エレベーターで三階へ、ドアーが開くと目の前に車椅子に乗った姑がいたので驚いた。

そして、もっと驚いたことに、普段は 「俺のこと誰だかわかる?」 と聞いても 「さぁ~どこのひとだったかねぇ」 という返事しか返ってこないのだが。

私の顔を見たら、手を上げてニコッと笑ったのだ。

そして、もっともっと驚いたのは、同じ様に車椅子に乗って、隣にいたおばあさんに・・・

「この人はねぇ、私の娘のむこさんなんだよ、いい男でしょう」 と大きな声で教えていた。 
介護してくれるお姉さん達も、みんなそれを観て大笑いしていた。

うちのおばあさん、今日は快調のようだ。 
今年(2007年に)92歳、認知症で要介護4の亡妻の母、すなわち義理の母である。
なんだか、木瓜の花に感謝したくなった。

帰宅後早速植え替えて根元に山苔をしいてやったら、だいぶ見栄えが良くなった。

木瓜と義母の思い出_e0033229_19404837.jpg

幾分見栄えが良くなった木瓜(ぼけ)2007・03・20 撮影

ここまでが2007年3月20日のブログです。
その義母は2008年に他界した。

そして、小さな木瓜の木は、2008年に枝が伸びたので、切って挿し木をしたら、根付いた。

ところが親木のほうは、コガネムシの幼虫(根っ切り虫)に根を食われて枯れてしまった。
そして、挿し木をした苗は、四年目にして漸く花を付けた。

今はなき義母ゆかりの木瓜(ぼけ)・・・こんな書き方も不謹慎な気がするが・・・
木瓜と義母の思い出_e0033229_21461017.jpg


同じ木で色変わりの花が咲く
木瓜と義母の思い出_e0033229_2147109.jpg

木瓜と義母の思い出_e0033229_21495277.jpg


木瓜と義母の思い出_e0033229_227653.jpg









市道の安倍川に架かる静岡大橋を渡るとき、サイドミラーに綺麗な富士山が映っていた。
そのときは「帰りにいつものポイントに寄って写真を撮ろう」と思っていて、用事を済ませて買えるときにはすっかり忘れて、家まで300mくらいのところまで来て、「あつ!、写真撮るんだっけ」

そこでコンビニの駐車場に車を止めて、歩道橋に駆け上がって撮った一枚。
木瓜と義母の思い出_e0033229_22133270.jpg

午前10時30分撮影。富士山の頂上の辺りに電線が入ってしまったので、それは消えていただいた。
時間とともに雲が増えて午後には見えなくなってしまった。
by yo-shi2005 | 2012-03-13 22:25 | 花日記 | Trackback | Comments(14)
Commented at 2012-03-13 22:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ごまちゃん at 2012-03-14 07:20 x
よしさんは奥さんのお母さんと同居されていたのですか?
私の祖母(母の母)は3月31日で97歳になります。
やはり、認知症で私の事が分かりません。
父も認知症で私の事が多分、分からないと思います。
父や祖母と会話がしたいです。
木瓜の花は、日本の花らしく、かわいくて、ほのぼのとしていますね。
Commented by やまぶどう at 2012-03-14 08:23 x
お早うございます。
思い出の植物が、生き残っていて良かったですね。
我が家でも、ボケの盆栽がコガネムシの幼虫に根を食べられて枯れたことがあります。
家の周りには、沢山の植物があるのに、わざわざ大切にしているのを食べなくても良いのに。
もう少し経てば桜の季節ですね。
滝のことを考えて、ウズウズされているのではありませんか?
私は、先週天照教付近を探索してきました。
4月が待ち遠しいです。
Commented by yuriazami at 2012-03-14 11:11
こんにちは~~
ボケの花は可愛いので好きですが
認知症にはなりたくないですね。
挿し木したものが残って良かったです。
咲くたびにお義母さんのことを思い出すと供養になりますよ。
Commented by timata-sn at 2012-03-14 20:28
よしさん こんばんは
朝夕は厳しい冷え込みですが、お昼は良いお天気で助かりましたよ。

ボケの花が綺麗に咲いて居ますね。
親木が亡くなっても、刺した木が残ってくれて良かったですね。
この花を見るたびにお義母さんを思い出されて、良い供養に成りますね。

元務めて居た会社の先輩が近所に住まわれて居たのですが、
ご実家の方に帰られて施設に入られて居るとお聞きしたので様子
見に先月の初めに行きました。
施設の職員の方や甥御さんにお会いして状況をお聞きしたら、
認知症で現在の事は全然覚えて居なくて多分今日あなたに
会った事もすぐ忘れるでしょう、昔の事はしっかり覚えて居るんですよ。
辛い事ですがこれが現実ですと言われて居ました。

Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:07
aba-n-c さま
コメント有難うございます。
ここで紹介した古いブログ記事は、少しわかり易いいように手直ししましたが、本当のことなんです。
私の妻は2008年に他界し、その父は戦死、その妻、すなわち私の姑は2008年に他界しました。妻が他界したときは姑は殆どわからない状態でした。
お気遣いくださいまして有難うございます。
あえてここで改めて私の妻に関する情報を公開しておきます。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:15
ごまちゃん さま
コメント有難うございます。
時系列滝に見ると家族が私と姑だけの家族の機関が二年ちかくあったことになりますが、そのときは姑は殆どわからない状態でした。
私は毎朝仏壇の前で、妻はじめご先祖様たちと話をしています。
これも、けっこう心が落ち着きますよ。
そんなわけでこの木瓜の花を観ると義母を思い出します。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:20
元気ばばさま
コメント有難うございます。
この木瓜の名前の由来は、季節かまわず花がやたら咲くのだそうです。それでボケの名前がついたのだそうです。
これの親木を買った園芸店の主人の話です。

私のブログの理解では、あまりボケの基準にはならないかもですよ。
何せ書いている人自身がヤバイのですから・・・(笑)。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:21
カギコメさま
コメント有難うございます。
お上手になったですね。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:28
やまぶどうさま
コメント有難うございます。
正直に言いますここ何日かあなたのブログに行っていませんでした。このヘンコメ書き終わったら拝見しに行きます。ご容赦を!!。
今朝のNHKTVの「あさいち」を観ると、新しいパソコンを買ってそれを使いこなそうと頑張ると認知症なんかならないようですよ。
認知症予防もお金が掛かりますね症)。
お見通しの通りで、滝に行きたくてウズウズしていますが、少し寒すぎます。もっと続けて寒ければ「表瀑」って言う手もあるのですが、三寒四温はいけません。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:34
yuriazami さま
コメント有難うございます。
認知賞にならないひとつの手段として、新しいパソコンを買って、使いこなすことだそうですよ。少しお金が掛かりますけど、それでボケすふせげたら安いものです。

木瓜の枝を挿し木しておいてよかったです。これがなかったら義母を思い出す機会がなくなるところでした(笑)。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-14 21:39
timata-sn さま
コメント有難うございます。、
身近に居られた方がそのような状態になってしまわれると
見舞う立場の人も辛いですよね。
その上、「明日は我が身か」と考えると落ち込んでしまいます。
Commented by nagotu3819 at 2012-03-14 22:35
あの愛らしい花がボケ。本当は木の瓜…木瓜。
確かに季節外れに咲いたりしますが…ぼっかとも読んで呼び易いようにボケとなまっていったとも…。
はっきりしなかったおかあさんが、突然はっきりするって本当に嬉しいですね。

富士山綺麗な姿を見せてくれました。
やはり午後になると地中の水分が蒸発しやすいので、それが雲になりやすいのね。
電線が雲で消えてしまうことも良いソフト?がありましたのね。
Commented by yo-shi2005 at 2012-03-15 08:46
nagotu3819 さま
コメント有難うございます。
もう5年も前のことになりますが、あの時は木瓜から連想した母を見舞ったところが、あまりにしっかりしていたので驚きました。
この富士山は我が家の近くにある歩道橋から撮ったものですが、どうしても電線が入ってしまうので、思い切ってそのまま撮って、あとはPhotoScapeで修正しました。
中央下の、紺色の看板も建設会社のものですが、私のハンドルネームの看板にしました。全部このソフトです。  
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富士山を崇め、滝に魅せられ、花を育てるのが大好き。こんなひとが書くブログです。


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